ピルの副作用・吐き気の原因と対処法

公開日
2019.09.10
更新日

うーん、どうもトリキュラーを飲み始めてから、吐き気を感じるようになっちゃった……。

大丈夫ですか?吐き気はトリキュラーの副作用の中でもよくある症状!市販の酔い止め薬で改善したりもするんですよ。

そうなんですね!もしも、吐き気でトリキュラーを戻してしまったりした場合は、どうすればいいんでしょうか……?

もし吐いてしまっても大丈夫!その後も継続して服用すれば、避妊効果は続きますよ!今回は、トリキュラーで起こる吐き気の副作用について詳しく紹介します!

ピルの副作用としてもっとも多くあらわれる症状が、吐き気です。ピルユーザーの約半数が経験している、代表的な副作用です。

吐き気は日常生活に支障をきたすつらい症状です。今回は、吐き気へのギモンや対処法を紹介します。

【関連】ピルの副作用・体重増加(太る)の原因と対処法

ピルで起こる「吐き気」どんな症状?

ピルでの吐き気は、利用者が感じる副作用でももっとも多い症状のひとつです。

ピルを飲んで感じる吐き気は、軽いつわりのようなものです。ほとんどの場合は吐き気までで治まり、嘔吐してしまう人は少数です。

吐き気と合わせて、下痢や胃のムカつきといった症状が出ることもあります。

ピルでの吐き気は空腹時に増す!

ピルを服用することで起こる吐き気は、空腹時にひどくなる傾向にあります

そのため、「お腹が空くと気持ち悪くなるから……」と食事の量が増してしまい、結果として体重が増えることも……。吐き気を食事で紛らわせるのではなく、しっかりとした対処法をとることが大切です。

【吐き気の原因】ピルを飲むとなんで気持ち悪くなるの?

なぜピルを飲むと吐き気が起こるのでしょうか?

主な原因は、ピルに含まれるホルモンであるエストロゲンプロゲステロンです。また、ピルに対する苦手意識によって、吐き気をもよおす場合もあります。

ここでは、吐き気を引き起こす具体的な原因を見ていきましょう。

【原因1】エストロゲンによる嘔吐中枢刺激作用

エストロゲンが含まれているピルを飲むと、体内にあるエストロゲンの濃度が一時的に高まります。エストロゲンは嘔吐中枢を刺激する作用があるため、エストロゲンの濃度が高まると吐き気を引き起こします

また、エストロゲンは臭覚を敏感にする働きも持っています。普段は感じないような匂いを敏感に嗅ぎとってしまうことで、吐き気を引き起こします。

エストロゲンは女性ホルモンのひとつ!低用量ピルに入っているエストロゲンは、女性の体から作られるエストロゲンに似せて作られた合成ホルモンなんです。

【原因2】プロゲステロンによる低血糖

プロゲステロンが含まれるピルを飲むことによって、体内にあるプロゲステロンの濃度が一時的に高まります。

プロゲステロンはホルモンの一種で、インスリンの働きを悪くする作用があります。インスリンには血糖値を下げる、コントロールする働きがあるため、インスリンの働きが悪くなれば、血糖値が下がりにくくなります。

血糖値は食事を摂るだけでも上昇します。通常なら、上がった血糖値をインスリンが下げてくれます。

しかし、インスリンの働きが悪いと、体は大量のインスリンを分泌します。その結果、急激に血糖値が下がり、一時的に低血糖になるのです。低血糖になると、中枢神経が刺激され、吐き気が引き起こされます

プロゲステロンはステロイドホルモンの一種で、一般に黄体ホルモンや女性ホルモンとも呼ばれています。低用量ピルに入ってるのは、似せて作られた合成ホルモンです。

【原因3】ピルへの苦手意識

副作用が怖いと思う気持ちが強すぎると、軽い吐き気にも過敏に反応してしまいます。異国の不思議な食べ物を食べようとする時、体が拒否反応を起こし、気持ち悪くなってしまいまうのと同じです。気持ちをリラックスさせ、安心して飲んでください。

ピルの服用によって、吐き気が起こりやすいタイミングがあります。このタイミングに入るときはなるべく安静にするなど、体に気を使いましょう。

服用を始めてから1週間、休薬期間が終わって新しいシートに入ったとき、ホルモン量の多い錠剤に移ったとき、などが吐き気の起こりやすいタイミングです!

吐いたらアウト?避妊効果への影響は?

ピルを吐いてしまった場合どうすればよいのでしょうか?ピルを飲んでどれくらい時間が経過したかによって、対処法は変わってきます。

ピルを飲んで3時間以内に吐いてしまった場合

ピルを追加して服用する必要があります。12時間以内に、次の日の分のピルを飲みましょう。

1日に2錠飲んでしまったとしても、体に悪影響はなく、避妊効果も弱まりません。ピルを吐いた前後に性交したとしても、ピルをやめて2週間経っていなければ排卵は起こりません。そのため、妊娠はしないので、安心してください

ピルを飲んで3時間以上すぎて吐いてしまった場合

ピルを飲んでから3時間以上経っていれば、成分は吸収されています。追加で飲む必要はありません。吐いてしまっても1回分を飲んだと考えましょう。避妊効果も問題ありません

困ったらコレ!ピルの吐き気対処法

吐き気が続くのはとても辛いもの。仕事や日常生活に支障を出さないためにも、なんとか吐き気を治めたいですよね。そんなあなたに必見!ピルによる吐き気を軽くする方法を紹介します。

【対処法1】酔い止め薬を飲む

軽度の吐き気の場合、市販の酔い止め薬で吐き気は改善されます。薬局で市販されている乗りもの酔い薬(トラベルミン等)を使用するとよいでしょう。

【対処法2】空腹時や早朝を避ける

空腹時や早朝にピルを飲むと、吐き気を起こしやすくなります。飲む時間帯を変更しましょう。夕食後や寝る前がオススメです。

【対処法3】1錠を半分にわけて飲む

ピルを半分に割り、12時間ごとに半分ずつ飲みます。半錠なら成分も半減するので、体内のホルモンバランスの変動も小さくなり、吐き気が弱まりです。ただし、避妊効果も薄まるので、コンドームを併用して避妊をした方がよいでしょう

【対処法4】ピルの種類を変更する

ピルによる吐き気があまりにひどい場合は、1シート目が終わる前にピルを変更してみましょう。変更する際は、世代や相性など、ピルの種類を変えてみるとよいかもしれません。例えば、第2世代を使っていた人は、第3世代を。1相性を使っていた人は3相性というように変更してみましょう。

また、エストロゲンの量が多いために吐き気が起こっている可能性があります。エストロゲンの少ないピルに変更することで、改善が期待できます。ただし、自分で判断してピルを変更するのはとても危険です。医師に相談した上でピルを変更しましょう。

通販できる副作用の少ないピル
  • トリキュラー(第2世代・3相性)
    国内で一番人気の高いピルです。吐き気や頭痛といった副作用が非常に少なく作られています。
  • マーベロン(第3世代・1相性)
    エストロゲンの量が少なく、もっとも体に優しいピルです。避妊効果もしっかりあります。
  • ヤーズ(第4世代・1相性)
    女性ホルモンの量が他の低用量ピルに比べて少なく、ホルモンの影響に敏感な人でも副作用が出にくいピルです。そのぶん、第2・3世代と比べると値段が少し高めです。

ピルと他の薬は併用してOK?併用すると吐き気を強くする薬も!

ピルと他の薬やサプリは併用しても大丈夫なのでしょうか。薬によってはさらに吐き気をひどくしてしまう可能性があります。併用してもOKな薬とNGな薬をきちんと知っておきましょう。

【OK】胃薬

胃薬とピルは併用して問題ありません。

太田胃酸やガスター10など、どの市販胃薬品を併用しても大丈夫です。避妊効果も弱まりません

【OK】頭痛薬

頭痛薬とピルは併用して問題ありません。

バファリンやEVEなど、市販の鎮痛剤を併用しても、体や避妊効果に影響しません

【NG】抗生物質

抗生物質(テトラサイクリン系抗生物質、ペニシリン系抗生物質)とピルの併用はNGです。

風邪を引くと病院では抗生物質を処方してくれますが、併用するとピルの作用を弱めてしまいます。吐き気がおさまったとしても、ピルの避妊効果も弱めてしまう可能性があります。

【NG】PMSサプリ

PMSサプリとピルの併用はNGです。

たとえば、PMSサプリの中でイライラや不安を解消するセントジョーンズワートがあります。セントジョーンズワートは、ピルの代謝を早める働きがあります。そのため、ピルとセントジョンズワートを併用すると、ピルが体に吸収する前に体外に排出されてしまい、ピルの効果が落ちてしまいます

もちろん、避妊効果も落ちるので、コンドームを使用するなど、避妊が必要です。それだけでなく、不正出血などピルの副作用が強くなります

PMSサプリとピルの併用は、ピルの作用が弱くなるだけじゃなく、副作用も強くなるんだ!併用するのはやめておこう。

【NG】大豆イソフラボン・ビタミンC

大豆イソフラボンやビタミンCのサプリは、ピルと併用NGです。

大豆イソフラボンとビタミンCは、卵胞ホルモンの濃度を高める働きがあります。そのため、低用量ピルを使用しても中・高用量ピルと同じ作用になってしまうのです。吐き気がさらに強く出てしまうため、ピルとの併用は控えてください。ただし、食品として大豆やビタミンCを摂取するのは問題ありません。

吐き気の不安は解消しましたか?

ピルの副作用で多く見られる症状が吐き気です。ピルによる吐き気は軽いつわりのようなものです。吐き気の原因はさまざまです。ピルに含まれるエストロゲンやプロゲステロンによるもの。また、ピルの苦手意識が強いのも吐き気の原因になるので、リラックスして飲むとよいでしょう。

万が一ピルを吐き出してしまっても、飲んで3時間以上経っていたなら問題ありません。3時間以内で吐いてしまった場合は、ピルがしっかり体内に吸収されていないので、もう1錠ピルを飲みましょう。

吐き気は服用していくうちに治まっていきますが、あまりにひどい場合は対策法があります。酔い止め薬を飲んだり、飲む時間を夕食後や寝る前に変えてみたほうがよいでしょう。

また、ピルと併用すると吐き気を強くする薬があります。胃薬や頭痛薬は問題ありませんが、抗生物質やPMSサプリなどはピルと併用すると吐き気を強くしてしまいます。ピルと併用がNGな薬やサプリをきちんと知っておきましょう。

ピルによる吐き気をきちんと改善し、ピルと上手に付き合っていきましょう。